Excel(エクセル)でデータ集計をする際に、「特定の条件に合致するデータだけを合計したい」と思ったことはありませんか?
例えば…
✅「2024年2月の売上」だけを合計したい
✅「担当者がAさんの売上」だけを集計したい
✅「特定の地域&特定の商品 の売上を計算したい」
そんなときに役立つのが、Excelの「SUMIFS関数 」です!
この記事では、SUMIFS関数の基本的な使い方や応用編はもちろん、混同しやすい「SUMIF関数との違い」についても 初心者向け にわかりやすく解説します!
SUMIFS関数とは?
SUMIFS関数 は、複数の条件を指定して、その条件に合うデータだけを合計するExcel関数です。
SUMIF関数と似ていますが、SUMIF関数は 1つの条件 しか設定できないのに対し、SUMIFS関数は複数の条件を設定可能 です。
SUMIFS関数の基本構文
=SUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2], ・・・)
- 合計範囲:合計したい数値が含まれるセル範囲
- 条件範囲1:最初の条件を適用する範囲
- 条件1:条件範囲1に適用する条件
👉2つ目以降の条件(条件範囲2, 条件2)は省略が可能で、条件1と同じように後ろに追加していけば、条件2、条件3と追加の条件を指定することが可能です。
SUMIFS関数の基本的な使用例
例1:特定の担当者の売上を合計する
「田中」さんの売上合計を求めたい場合 は、以下のSUMIFS関数を使います👇
=SUMIFS(C3:C14, B3:B14, E3)
※セルF3に関数を設定しています。

👉 結果: 210,362 + 172,946 + 208,744 + 349,738= 941,790
SUMIFS関数の応用編
例2:特定の月&担当者の売上を合計する
「2024年2月」かつ「田中」さんの売上合計 を求めたい場合👇
=SUMIFS(B2:B5, A2:A5, "田中", C2:C5, ">=2024/02/01", C2:C5, "<=2024/02/29")
※セルF3に関数を設定しています。

👉 結果: 210,362 + 172,946= 383,308
SUMIF関数との違いと、SUMIFSだけ覚えればOKな理由
SUMIF関数とは?
SUMIF関数は、「1つの条件に合致するデータだけを合計」する関数です。
=SUMIF(条件範囲, 条件, 合計範囲)
- 条件範囲:最初の条件を適用する範囲
- 条件:条件範囲1に適用する条件
- 合計範囲:合計したい数値が含まれるセル範囲
「SUMIFS」と「SUMIF」の構文を見比べて、「あれ?」と思った方もいるかもしれません。そうなんです、「SUMIFS」と「SUMIF」では引数の順序が異なります。「SUMIFS」は最初に合計範囲を指定するのに対し、「SUMIF」は条件範囲を先に指定するのがポイントです。
例えば、例1で解説した「田中さんの売上だけを合計したい」場合は、SUMIF関数を使って下記のように設定してもOKです👇
=SUMIF(A2:A5, "田中", B2:B5)

👉 結果: 210,362 + 172,946 + 208,744 + 349,738= 941,790
しかし、例2のような複数の条件を指定することはできません。
もし「2024年2月 & 田中さんの売上」のように、2つ以上の条件 で合計を求めたいなら、SUMIF関数では対応できず、SUMIFS関数を使う必要があります。
つまり、
SUMIFS関数だけでほぼすべての集計ができる!
という事になります。
「SUMIFとSUMIFS、どちらを使うべき?」と迷う人も多いですが、SUMIFS関数だけ覚えれば、SUMIFの機能もカバーできる ので安心してください!
- SUMIF関数は1つの条件のみ → SUMIFSなら1つでも複数でもOK
- SUMIFS関数は複数の条件を指定できるため、より柔軟なデータ集計が可能
- 1つの条件だけならSUMIFでもOKだが、今後のことを考えるとSUMIFSを覚えるのがオススメ!
つまり、SUMIFS関数をマスターすれば、SUMIF関数を使わなくても大丈夫!
最初からSUMIFS関数を使っておけば、後々の業務で「SUMIFじゃ足りない!」という問題が発生することもなくなります。
まとめ
💡 SUMIFS関数を使えば、複数の条件を指定してデータを集計できる!
💡 SUMIF関数との違いは、「SUMIFSは条件を複数指定できる」点!
💡 SUMIFS関数だけ覚えれば、SUMIFの機能も含めてデータ集計が完璧にできる!
💡 エクセルを使いこなして、業務の効率化を実現しよう!
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